Ubuntu Server Timeshift マニュアル

Ubuntu Server環境において、Timeshiftを用いたシステムバックアップと復旧の手順をまとめてみました。

1. インストール

システムのパッケージリストを更新し、Timeshiftを導入します。

sudo apt update
sudo apt install timeshift -y

 

2. 初期設定(重要:デバイスと方式の決定)

バックアップをどこに、どのような方式で保存するかを指定します。

手順A:保存先ディスクのデバイス名を確認

出力結果から「Type: ext4」で、十分な空き容量のある名前(例: /dev/sda1)を探します。

sudo timeshift --list-devices

手順B:保存先デバイスを紐付ける

※ /dev/sda1 の部分は、自分の環境に合わせて書き換えます。

sudo timeshift --snapshot-device /dev/sda1

手順C:バックアップ方式をRSYNC(標準)に設定

サーバー環境(ext4等の一般的なファイルシステム)ではこれが推奨されます。

sudo timeshift --rsync

 

3. 特定ディレクトリの追加(Include設定)

特定ディレクトリを含める設定。

  "include" : [
    "/mnt/hdd/my_files/**"
  ],

 

4. 特定ディレクトリの除外(exclude設定)

Timeshiftは標準では /root や /home を除外します。

  "exclude" : [
    "/home/user/**",
    "/root/**"
  ],

 

5. バックアップの作成とスケジュール

手動での作成方法と、日次での自動保存設定です。

手順A:手動で初回バックアップを作成

sudo timeshift --create --comments "Initial Backup" --tags D

手順B:毎日自動でバックアップを取る設定(5回分を保持)

  "schedule_daily" : "true",
  "count_daily" : "5",

 

6. 復元(Restore)とブート領域の注意点

システムが不安定になった際や、起動トラブル時の復旧手順です。

復元コマンドの実行

sudo timeshift --restore

【復元時の重要ポイント:Boot領域】

  1. 復元中に「GRUBブートローダーをどこにインストールするか」を選択する画面が出ます。
  2. 通常は、OSがインストールされているディスクのルート(例: /dev/sda)を選択します。
  3. これにより、/boot 内のカーネルファイルだけでなく、起動に必要なブートローダー自体も再構築されます。

【起動しなくなった場合】

OS自体が立ち上がらない場合は、UbuntuのライブUSB等から起動し、そこからTimeshiftをインストールして復元を実行します。

 

7. 日常的な管理コマンド

作成済みのバックアップ一覧を確認

sudo timeshift --list

不要になったスナップショットを削除

sudo timeshift --delete --snapshot '確認したID'

現在の設定内容(JSON形式)を確認する

cat /etc/timeshift/timeshift.json

 

今後は

Apacheの設定変更や、WordPressのメジャーアップデート、OSの「apt upgrade」を行う直前に、 手動で「sudo timeshift –create」を実行しておくと、万が一の際も数分で元の状態に戻せますね。

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